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ハバナ・ジャズ・フェスティヴァル体験記 「ジャズ・ライフ」誌 イヴェント・リポートより引用 文=吉田憲司(トランペット奏者)
交通機関の進歩でよく世界は狭くなったと言われる。とはいえども、カリブの国々へは実際はまだまだ遠い。そのカリブの国々の中でも最も熱い音楽を我々に贈り届けてくれる国にキューバがある。
サルサを聴けば聴くほどその元となったソンやチャチャチャ、ルンバなどを生み出したキューバへの憧れは強くなるばかりであった。
今回のジャズ・フェスは“ジャズ・プラザ96”と題して行われたが、アメリカからはロイ・ハーグローブ、ビリー・テーラー、スティーヴ・コールマンが自己のグループを率いて参加している他、プエルト・リコ、フランス、オランダなどからも多くのグループが参加したり、カナダ、スペイン、メキシコからの個人参加者も多かった。ジャズ・フェスのメイン会場となったのはテアトロ・ナショナル(国立劇場)で、2月10日に始まり、17日までハバナ市内の8会場で行われた。
オスカル・ヴァルデスが率いるグループ“ディアカラ”は素晴らしい演奏を聴かせてくれた。オスカルのドラムに4人のパーカッション奏者を加えたリズム・セクションとホーン・セクションが生み出す熱いサウンドは、かつてのイラケレに迫る勢いがあった。編曲上での構成面などに多少粗雑さも目立ったが、今後の活動が大いに期待できるグループである。
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